僕のワキガ対策は、中学1年のとき、母親に渡された1本の8×4(エイトフォー)から始まりました。
「お母さんの子どもだから、脇臭うから、これを毎日脇にシュッとやっていきなさい」。言われたのは、たしかこんな一言でした。それから30年、いま振り返ると、僕はこの伝え方に救われたと思っています。
この記事では、家族に指摘された日のことと、そこから始まった対策、そして今あの一言をどう思っているかを書きます。
中1のとき、母親に8×4を渡された
中学1年のある日、母親から8×4のスプレー缶を1本手渡されました。
たしかこのとき、母親の口からは「ワキガ」という単語も出ていました。ただ、それまでの僕はワキガというものを知らず、自分の脇が臭うという自覚もありませんでした。初めて聞く言葉で、何のことだか分からなかったというのが正確なところです。
それでも親の言うことなので、そのまま聞き入れ、その日から脇にデオドラントをつける日々が始まりました。
同級生のワキガ話に、ドキドキしていた
学校で覚えているのは、同級生たちがワキガの話をしている場面です。僕自身もワキガだと自覚していたので、みんなに気づかれるんじゃないかと内心ドキドキしながら聞いていました。
最初の対策は、もらったスプレーを使うだけ
指摘されてから僕がやった対策は、もらった8×4を毎日使うだけ。なくなったら母親に買ってきてもらいました。当時はデオドラントの種類も少なくて、8×4のほかは見た記憶がありません。
その後のデオドラント遍歴は、ワキガに市販のデオドラントは効かない?30年試した僕が見直した4つのことの記事にまとめています。
親の伝え方に、今は感謝している
思春期に体のニオイを指摘されるのは、本来ならいちばんきつい出来事だと思います。それでも僕がすんなり受け入れられたのには、理由がありました。母親の伝え方です。
「お母さんの子どもだから」と遺伝を隠さなかった
最初のひと言に、「あなたはお母さんの子どもだから」という言葉が入っていました。自分の体質を棚に上げて注意するのではなく、「私と同じ体質だから」と自分から明かす伝え方です。
おかげで僕は、自分だけが何かおかしいわけではなく、そういう体質なんだと受け止められました。誰のせいでもないと最初から思えたのは、大きかったです。
ワキガが親から子に伝わりやすい体質だという話は、自分がワキガか確かめる方法の記事で書いています。
対処法もセットで渡してくれた
「臭う」という指摘だけで終わらせず、8×4という対処法まで一緒に渡す。しかも「毎日脇にシュッとやっていきなさい」と、使い方までセットです。指摘されたその日から、やることが決まっていました。
だから僕には、どうしたらいいか分からないまま悩む時間がありませんでした。
「臭い」とだけ言われていたら、傷ついていた
これがもし「あなた、臭いよ」とだけ言われていたら、思春期の僕は傷ついていたかもしれません。遺伝の説明もなく、対処法もなく、ただニオイのことだけを言われていたら。受け入れるまでに、ずっと時間がかかったと思います。
家族から先に、それも受け入れやすい形で教えてもらえたのは幸運でした。
40代になってからも、僕は家族の一言で自分のニオイに気づかされました。そのときの話は、背中が臭い原因は加齢臭じゃなかった。僕の背中に起きていたことに書いています。
まとめ
中学1年のときに渡された1本の8×4が、僕のワキガ対策の出発点でした。遺伝であることを隠さず、対処法とセットで、家族から先に伝えてもらえた。あの伝え方があったから、僕はこの体質と喧嘩せずに付き合い始められました。
その付き合い方は今も変わらず、手術はしないと決めています。このあたりは、手術しないでワキガと付き合う。僕がそう決めた理由の記事に書きました。
もしあなたが、家族にどう伝えるか悩んでいる側なら、「体質のことと対処法をセットで渡す」という母のやり方を、一例として置いておきます。


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